価値 ♯58 2008.10.16
わたくし、今年と来年は天中殺にあたるそうで、仕事に邁進して事業拡大をしたり、新しいことにチャレンジするなどしてはあまりよろしくない時期だそうですし、無理にそれをしてもうまくいかないそうです。体を休めることと趣味や学びを深めることをして次に備える時期だとか。
別にそれをそのまま鵜呑みにしているわけではないのですが、他の占いやおみくじやカードをはじめ、オーラソーマのボトルからさえも同じようなメッセージを受け取りますし、何よりも自分でも内なる声というか体の感覚などもそう感じられるのです。ですから、自ら納得してそのように心がけて日々送っている今日この頃です。
という訳でまたまた趣味の話で恐縮です。(笑)
前回書いた裂き編みにしてもそうですが、たとえ趣味であっても、実際の生活に役に立つというか活用できるということが私にとっては大切な価値基準なのです。ですからopen
heartsの店のカラーもコンサルテーションもその価値観を大切にしています。
今回も実用性大(!)ということで、前々から興味を持っていた金繕い細工を、今月から月に一回習い始めました。欠けたり割れたりした器を、漆と金で修復していく技術です。
作家の器や、有名ブランドの器もそうですが、値段は安いけれどお気に入りだった器や思い出のある器などなど、欠けて捨ててしまうには心残りな物など誰でもあるでしょう?それを修復してあげて、さらにまた実際にそれを現役で使ってあげられたらこんなに嬉しいことはないと思うのです。
金繕いは、もともと茶道のお道具の修理から始まったそうです。カンタンに言ってしまえば、欠けたところに漆を薄く塗って一週間かけて乾かすのを何度か繰り返した後、金や銀で仕上げていきます。
初回に説明してくださった先生のお話の中に興味深いことがありました。
西洋では、壊れた器は修復したとしても、元々の物より価値は全くさがってしまうそうです。また、修復するとしても、破片が紛失してしまったところなども元々あった原型通りに直し再現させるということが大切で、その直した物をまた実際に使うというより博物館などに展示する目的のものがほとんどだそう。一方日本では、器が欠けるのは人間が使ったためで、器のせいではないという考え。形ある物は日々の生活の中で使用され、壊れて当たり前という前提にありますから、また実際に使えるように器を修復するのです。ですから、欠けたところが元々の器の色や柄と同じでなくでもいいし、丁寧に繕われた器は価値も下がらないそうのなです。
なかなかこの日本人の価値観、美しく且つ実用的でフレキシブル。素敵だと思いませんか?!
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