源氏物語 ♯59 2008.11.1
もう11月。いつも書いてしまいますが、時間の経つのは早いですね〜。残り少なくなった2008年ですが源氏物語千年紀ということで、実は夏前位から「源氏物語」を読んでいます。勿論、現代語訳ですよ。訳者も円地文子さんや橋本治さんなど様々ですが、私はある雑誌でそれぞれの訳が比較紹介されていたのを読んで、初心者にも一番読みやすく、かつ原作にも忠実ということで瀬戸内寂聴さまのものにしました。全10巻のうちまだ6巻目ですが、実は一巻の半ばで挫折しそうになりました。だって源氏の君がどうにも好きになれなくて当然のことながら興味を持って読めないわけで、内容も頭に入ってこない。でも、文庫とはいえ5巻までまとめ買いをしてしまったので未読で終わるのももったいないし、何より好きになれない光源氏の奴め(!)に負けた気がして癪だな、と。でどうしたかというと、大和和紀さんが書かれた源氏物語の漫画「あさきゆめみし」を改めて購入し読破。この漫画、たしか私が学生時代の頃に雑誌に連載していた記憶があるのですが、その時は今と同様に光源氏という人物に関心がなくて読みませんでした。(ちなみに大和和紀さんの他の作品はファンだった)特に若気の至りもあって、美形で貴族で何をやっても優秀で素晴らしく、しかもモテまくりの女たらしなんて許せん奴だ!としか思っていませんでしたからねぇ。
それはともかくとして、結局漫画を読んだあとに再び文庫を手にしてみたら、なぜかスラスラ読めて内容も入ってくるのです。不思議なものですね。結局ほぼ毎日半身浴をしながら読み進めています。相変わらず源氏の君が好きになったわけではないのですが、あまりに節操のない好色かげんに、逆におもしろくなってしまって「しょーもない人だなぁ」とか「信じられない!」とか「キモい」などと源氏の人間臭さを堪能しております。結局容姿から才能、家柄まで全て揃っているのに、この浮気症と障害のある恋愛に燃えてしまうという性質や、おっとりとした美しい貴族だとばかり思っていたら、自分の勢力を広げることに野心をもって政治的な策略をめぐらすところがあったり、口がうまく損をしないような立ち回りをしたりとリアリティのある人間に書かれている点では、紫式部ってすごいんだな〜と思います。
そしてまだ全部読破していない分際で言うのも何ですが、源氏と関わる女たちもそれぞれ個性的でおもしろい。ちなみに今のところ私が一番好きなのは正室の葵の上です。深窓の令嬢ゆえの不器用さゆえ、源氏と打ち解けられないまま、若くして亡くなってしまうひと。今年中に読み終えたいと思いつつ、今日も本とタオルを持ってお風呂場へと向かう私です。
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